自閉症児が成人になるまでの生活の流れについて

自閉症児が大人になるまで、どのような流れで生活していくのか気になり、先輩ママさんに相談しました。
その時の話をまとめました。
年齢ごとのライフスタイルはどのような感じなのでしょうか。
この記事の目次
幼児期
健常の子どもと同じように保育園や幼稚園に通います。
障害の程度によって、加配の保育士さんが付いてくれる場合が多いです。
また療育センターなどの訓練施設で日中預かりがある場合は、そちらで1日過ごす人も居ます。
ぴのちゃんの場合は、週1回母子保育の療育保育園へ通い、残り5回は認可保育園に通っています。
認可保育園の方は自閉症が診断される前から通っており、登園をしないと精神が不安定になるので、土曜日も通うようにしています。
日曜日に保育園が無い事がなかなか理解できない日が続いたのですが、今はやっと分かるようになりました。
最初は玄関で癇癪起こしたり、家を飛び出たりと大変でした・・・
どのように改善したかというと、日曜日だけ朝の流れを大きく変えるようにしました。
そうする事でぴのちゃんもいつもと違うという事が分かってきたみたいで、そういう日は保育園へは行けないというのが分かったみたいです。
学童期
小学校へ通う時期になると、普通小学校か特別支援学校に通学します。
本人の特性により判断しますが、親の意向が大きく関わってきます。
知的に遅れがない場合は、地域の普通小学校へ進学する場合もありますが、特別支援学校へ進学する場合もあります。
知的に遅れがある場合は、地域の普通小学校で特別支援学級に在籍する場合と、特別支援学校へ進学する場合があります。
中学・高校は普通の学校ではなく、特別支援学校を選択する人が増えているそうです。
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成人期
高校を卒業すると、次の進路を決める時期がやって来ます。
一般就労の人・福祉施設で働く人に分かれます。
自宅から通所で就労場所に通う場合と、日常生活が困難な場合は、福祉施設に入所してそこから就労場所へ通う場合があります。
施設入所はすぐに出来るのか?
将来、親がもし不調になった時に自閉症の子どもはどうなるのか?そう考える親は多いと思います。
実際、成人した自閉症の人が、入所を希望をしてもすぐに施設入所になるケースは少ないです。
成人の自閉症やその他発達障害の人が入所できる施設はすでに満員で、順番待ちをしていることが多いのです。
万が一の時に一時的にでも対応してくれる事業所をリサーチしておくことはとても大切です。
また、いきなり施設入所と言っても本人にはとてもハードルが高いので、ショートステイなどを利用しながら徐々に入所へ移行していけるような配慮も必要との事です。
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まとめ
幼少期は多動がある自閉症児も、年齢とともに落ち着いてきます。
30代にもなると自閉症の人はすっかり落ち着いてきます。
こだわりがあるなどの特徴はそのままですが、ゆっくり日常を楽しむことも出来るようになってきます。
ここ最近は、「障害がある人とない人が共存して生きる」ことが目標とされているため、自閉症の人も積極的に外に出ていくようになったと思います。
昔より「自閉症」という言葉はメジャーになり、周囲も少しずつ受け入れ態勢が整ってきているように感じます。
在宅の人も福祉施設に入所している人も、日々仕事をしながら、余暇を楽しんで生きていると聞きました。
ぴのちゃんはまだ幼少期の部類ですが、これからの事を簡単にでも理解しておくと、いざその時が来ても、落ち着いて対処できそうです。
皆さまもこれからの事を考える参考になればと思います。