自閉症として生きるぴのちゃんへできることそれは・・・

自閉症としてこれから長い人生生きていかなくてはいけないぴのちゃんへできること。

それは「人から愛される人に育てる」事と教えて貰いました。

「人から愛される人に育ててください」

この言葉は、ぴのちゃんが自閉症と診断された後に言われた言葉です。

私にそう言ってくれたのは、自閉症の研究をされていた大学の先生でした。

ぴのちゃんが2歳過ぎの時に療育アドバイスを受けるために、何度もアポイントメントを取ってようやく会えたその先生から言われた言葉は、私が期待していた「自閉症の治し方」「パニックのなくしかた」などではなく、ただ単に「人から愛される人に育ててください」でした。

 

ぴのちゃんが自閉症と診断された直後から私はたくさんの自閉症についての本を読みました。

知識はたくさんついたように感じたのですが、どのように育てたら改善していくのかなど皆目わからず、ある本のあちこちに書かれている「自閉症者の予後は不良である」と書かれた文字に動揺してしまい私の精神状態はいっぱいいっぱいになっていました。

そんな中で出会った先生から「お母さん、たくさん愛して愛される子どもにしてあげてね」と言われて力が抜けました。

 

ハンデがあるということは、たくさんの人の力を借りなければ生きていけない、親は一生子どものそばに居続けることはできない、いずれは誰かに託さなければならない日が来ること、そんなことは何となくわかっていたのですが、その先生との出会いで一気に覚悟が決まりました。

 

とりあえず「愛される子どもを目指そう」ということから、ぴのちゃんの子育てが再スタートしました。

親としても子どもが愛されることは幸せなことです。

私は子どもが自閉症と診断されたときから、そんな単純なことすら見失いそうになっていました。

 

あいさつができるようになる

まだ発語の無いぴのちゃんにとってはレベルが高いですが、あいさつやありがとうの気持ちは言葉以外でも伝える事は出来ると思います。

 

支援してくれるスタッフも人間です。挨拶は基本的なコミュニケーションです。

コミュニケーションが苦手な自閉症の人でも、発語がある場合はオウム返しを利用してあいさつの言葉を覚えることは可能です。

発語がない場合は頭を下げるなどのジェスチャーでコミュニケーションは取れていきます。

 

これから助けてもらうことも多いぴのちゃんには「ありがとう」を言うタイミングもたくさんあります。

付き添っている親が支援者に「ありがとう」と言うのをそばで聞いているうちに、本人が覚えていくケースもあります。

 

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まとめ

感謝の気持ちを伝えることは、根気よく教えていれば必ず本人にも伝わります。

いうタイミングがおかしくても、本人から発する感謝の言葉は周りに必ず伝わっていきます。

ぴのちゃんも学校教育が終わると社会に出ていくタイミングが必ずやってきます。

「愛される子どもに育てる」というのは、親の大きな役目であると思います。

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