自閉症児・者の才能を無理に探さないで見守る事が優しさ

最近テレビで活躍されている方も「実は自閉症です」とカミングアウトされることにより「自閉症=天才的な才能がある」と思われることもしばしばですが、自閉症児・者の全員がそういうタイプであるわけではありません。

中にはもちろんそのように素晴らしい芸術の才能の持ち主である方もいますし、計算能力がとても優れているという方もいます。

健常の人たちでもある一面にものすごく特化した才能がある人がいるように、それは人間ならあり得ることだと思います。

 

好きなことをみつけてあげる

まずは才能さがしよりも、本人の好きなことをみつけてあげることから始める事が良い思います。

彼らや彼女らにもお気に入りの遊びがあり、その中から意外な発見をすることもあります。

例えば、ブロック遊びを通して色を規則的に並べられることや、ものを美しくそろえて並べることが出来ることを発見したり、整理整頓しておくことを好むことなど様々な気づきがそこにはあると思います。

しかし彼らにもブームの時期があり、どんなに熱中し執着していたように見えてもブームが過ぎれば突然飽きてしまったように感じられます。

そんな時は強要せず流れのままに見守ってあげる事が大切な事だと思います。

 

思ったよりも気を張っている自閉症児

熱心な親の中には「障害があるからといって差別されないように、得意なことが伸びていくように」とたくさんの習い事をさせている人も少なくはありません。

ある意味与えられたスケジュールをこなす自閉症児は、スケジュールに入っている事柄は自分の体や心が少々きつくてもこなそうとします。

ただ健常な人の何倍も神経を使っているため、実際は親が思うよりも心が疲れ切っていたりします。

 

スポンサード サーチ

無理をさせない

健常な子どもでもそうですが、無理をしないスケジュールを組んであげることが大切です。

自分の中でのキャパシティを理解できていない自閉症児は「ギリギリまで我慢」という行動があらゆる場面で見られます。

「怒り出す寸前まで我慢して、手が出てしまう」「トイレに行きたい直前まで我慢する、ギリギリにならないとトイレに行きたいと言わない」など彼らの要求の時はギリギリの時が多いです。

毎日パンパンのスケジュールで過ごしていて、ギリギリの状態を突然迎えてパニックを引き起こしてしまうと、彼らにとっても周りにとっても残念なことになりかねません。

習い事をする場合も、本人の安定したペースを見つけて将来的な余暇支援になるような形での習い事であれば長く続くのではないかと思います。

 

まとめ

自閉症児は、健常児に比べて緊張状態である事が多いです。

周りからすれば何も考えていないように見えるかもしれないですが、とても神経を張り巡らせています。

突然倒れるように寝てしまう事が多いのもそこの疲れから来ています。

自閉症児はなかなか理解されない事がたくさんあります。

周りが少しでも理解をしてあげる事も、自閉症児がこれから生きていく社会に必要なのかなと感じます。

関連記事