自閉症児(ぴのちゃん編)の歯磨きの手順その1

自閉症児を病院に連れていくのはとても苦労しますが、中でも歯科へ連れていくのは苦労する事が目に見えています。
ぴのちゃんはまだ行った事ないですが、パニックになってトラウマになる事間違いなしです。
感覚過敏が強い自閉症の子どもにとって、歯科でされる治療はすべてが恐怖といってもいいくらいの体験だと思います。
とくに重度の自閉症の子どもにとってはいくら手順の説明があったとしても、まず歯科という場所に連れていくことすら困難かもしれません。
ぴのちゃん2歳過ぎの「はみがき」の状況
ぴのちゃんが1歳になる頃、歯ブラシを口に入れて少しは磨けたりもしていたのですが、少しずつ分かるようになってくると、完全拒否が続きました。
2歳になってからは、眠ってから、ウエットティッシュで歯の汚れを取るのが精いっぱいでした。
その後、2歳半くらいに療育に通うになり、先生に相談しました。
先生に教えて頂いた、自閉症児の歯磨きの効果的な方法
自閉症児というのは、「ゴールが無いものが苦手」なので、「ゆっくり3秒数えるなどして、良い事も嫌な事も3秒で終わるという事を本人に定着させるといい」と教えて貰いました。
最初は大抵抗しても体を押さえつけてもいいと言われたので、心を鬼にして、娘を仰向けにして、自分の足で娘の手足を押さえつけ、最初はウエットティッシュで強引に拭きとりを行っていました。
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早速、娘に実践(当時2歳8か月)
案の定、大泣き大パニックで、最終的に自傷行為もしていました。
こんな様子を見るだけで、今までの私なら、速攻諦めていたと思いますが、心を鬼にして、嫌われる事を覚悟して、娘の将来の歯のために毎日続けました。
それから1週間ほどすると娘の抵抗する力も弱くなっていき、諦めかけているように感じました。
私はゆっくり3秒数えていると、私の口元を見て、数え終わるのを待っているようにも感じました。
この時、本当に心が救われた気分でした。
もう娘には嫌われていると思っていたので、嬉しかったです。
とは言え、抵抗はまだしているので、羽交い締め状態に変わりはありません。