自閉症児の事をいち早く伝えるためのライフサポートBOOKを作る

ライフサポートBOOKとは

自閉症児の特性を記入したもので、本人を理解してもらうためにとても役立ちます。
地域や周囲の人、また集団生活が始まるとその時担当する指導員や教員の人にライフサポートBOOKを渡しておくと、家庭の情報や本人の特性を早く理解してもらうことが出来て、事業所と自宅で連携が取りやすくなります。
そうする事で、スムーズな支援が行えます。

また、忘れがちな病院歴やこれまで受けた支援なども記入しておくと、家庭でもとても役立ちます。
ライフサポートBOOKに書く内容について
ライフサポートBOOKに書くと良い内容は以下の通りです。
本人の情報
- 簡単なプロフィール
- コミュニケーションの取り方
- 好きなことや苦手なこと
- 余暇の過ごし方
- 好きな遊び
- 不思議な行動について
- 困ったことへの対応
- パニックが起きてしまった時の対応
- 月齢ごとの様子
生活面のサポート
- 食事について
- 排泄について
- 着替えについて
- 入浴について
- 歯磨きについて
- 就寝について
- 起床について
- 投薬について

本人と関わるにあたって支援側が役立つ情報や、保護者の立場から伝えておきたいと思うことを、ライフサポートBOOKに記入して、本人の支援にぴったりのライフサポートBOOKを作っていきましょう。
成長過程で内容は作り変えていくことも大切です。
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ライフサポートBOOKはこんな時にも便利
家庭と療育機関・学校などの教育機関での共通理解がしやすいことと、ライフサポートBOOKを見ると急な引継ぎで担当することになった支援員にも対応の仕方が書かれているために、とても便利です。
また、地震などの災害時などはボランティアの支援を受けることもあるかもしれません。
近年起きた大地震などでは、多くの自閉症の人が大変な目に遭い、まだ避難生活を続けている自閉症の人も居ます。
支援が難しいとされる自閉症の人にも、ライフサポートBOOKがあるとボランティアや周囲の人が理解しやすいため、本人にも接しやすくなるので、コミュニケーションツールとしても役立ちます。
まとめ
ライフサポートBOOKには本人の情報として、家族の個人情報も書くことになります。
本人の名前・生年月日・年齢・愛称・電話番号・両親の携帯番号・住所・保護者指名・かかりつけ医・通園や通学している施設・通っている療育施設・療育手帳の有無と判定などが書かれています。

これらはかなりの個人情報になりますので、ライフサポートBOOKは慎重に取り扱いをしなければなりません。
ライフサポートBOOKを渡す事業所や施設にも、無断転用や公開することが出来ないようになっています。