自閉症児がいる家族の救世主「行動援護を利用しての余暇活動を楽しむ」

行動援護のサポートは様々です。子供の程度や家族が希望する事で対応してくれます。
例えば、大好きな電車に乗って一緒にお出かけをする、近所のスーパーに好きなものを買いに行く、お散歩をする、プールに同行してもらう、大好きな温泉に一緒に入ってもらう、など行動援護サポートを利用する事で、さまざまな場所へ行く事も十分可能です。また家族の時間を作る事が出来ます。
今日は、「行動援護」を利用して8年になる先輩ママに聞いたお話をしたいと思います。
温泉(スーパー銭湯)に一緒に出掛けてもらう
先輩ママさんは、息子さんが自閉症を抱えています。
小さいころに感覚過敏がひどくお風呂嫌いだったという事で、「お出かけとセットで楽しんでもらおう」と家族でたくさん温泉に通って練習していたことがあるそうです。
その成果でお風呂や温泉が大好きになり、大きくなってからも温泉に一緒に行きたがるのですが、息子さんは男性なので一緒にお風呂に入ることは出来ません。
ご主人がお休みが合う時しか一緒に温泉に行くことが出来なくなっていたそうです。
そこで、行動援護を利用するようになり、温泉に一緒に行ってもらうことが目的で、男性ヘルパーさんと一緒にお風呂に入ってもらえ、息子さんにとっても温泉通いを再体験できるとても嬉しいことだったそうです。
異性の親子だとなかなか難しい入浴や着替えサポートがあるお風呂や水泳は、やはり同性のヘルパーさんの存在がとても助かります。
男性は男性同士、女性は女性同士の安心感がありますので、行動援護を利用する人は同性ヘルパーでお願いする人も多いようです。
自閉症児にとっても大切な存在のヘルパーさん
子供についてくれるヘルパーさんは何人かがローテーションでサポートしてくれます。
色々な方との触れ合いで、みなさんと仲良くできるようになると、少しずつ社会性も学ぶことが出来ます。
自閉症のサポートでは不用意な声掛けも刺激になるため、本人が快適に過ごせるように「さりげない支援」が大切になってきます。
その点もわかってくれた上で必要なサポートはしっかりしてくれていますので、自閉症児はヘルパーさんにとても信頼を感じるそうです。
行動援護のサポート中は食事・排泄のケアはもちろんですが、外出先が初めての場所で利用者が不安定になった時も、不適切な行動がでないように配慮してくれたり、もし問題行動が起きてしまってもトラブルが広がらないように適切に対処してくれたりしますので、預ける側の親としても安心して送り出せるという事です。
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もっともっと利用しやすいように普及してほしい
先輩ママさんは、このような素晴らしいサービスを利用している人はまだまだ少ないと言います。また、サービスを実施している事業所も少ないと言います。
障害のある人が外出し社会参加していくには、やはりサポートなしでは難しいものです。
行動援護のサービスは、親だけでは不可能なことも体験できたりしますのでとてもありがたいサービスです。
ですが地方によっては行動援護サービスを実施している事業所がまだまだ少ないのも現状です。
沢山の人が利用したいときに利用できるようになるには、まだもう少し時間がかかるかもしれませんが、早くあらゆる地域に行動援護サービスが普及していくことを願うとの事です。
まとめ
ぴのちゃんはまだ利用もした事がなければ、このようなサービスがある事も知りませんでした。
今住んでいる地域で、このようなサービスが受けられるのかも分かりません。
今は、親が対応できる範囲で済んでいますが、これから大きくなって問題行動が起こった場合そのようなサポートをしてくれるスタッフが一緒だと、お姉ちゃんの事もしっかり見れて、一緒に楽しむ事が出来るので、助かります。
先輩ママも言っていましたが、このようなサービスはどんどん支援者に知らせて、利用を促して欲しいです。