発達障害・自閉症児をかかえる親を悩ませる「パニック」起きた時の正し対象方法とは?

自閉症の人には、パニック症状というものがあります。

パニック症状が起きると、自分の思い通りにならない時に自傷行為や他人を攻撃してしまう他害行為、周りのものを破壊してしまうなどの物損行為をしてしまうのです。
これは自閉症の特性の一つなのですが、だからと言って他害行為は相手もいることなので、トラブルが発生してしまうこともあります。
応用行動分析でのパニックの対処法
応用分析でパニックが起こった時に正しく対処する方法があります。
自閉症の人がパニックになってしまったら、制止しようとしてもなかなかその行為が終わるわけではありません。

無理に制止しようとすると、かえって逆効果になり、さらに泣き続けたり暴れ続けることもあり得るのです。
パニックが終わる時は、自閉症の人の気持ちがすっかり落ち着いた時です。
パニックを速く終わらせるには、自閉症の人のいきり立った気持ちがクールダウンされていくことが必要です。

怒りや悲しみの気持ちが落ち着いていくことを最優先にして、最終的に通常のゼロ地点の気持ちまで落ち着くように誘導していきます。
支援する側としては、感情の動きや接し方に気を付けながら対応していくことが大切です。
気持ちをクールダウンさせるために、タイムアウトの時間を取る

応用行動分析でもよく実践されるタイムアウトが、自閉症児のパニックには効果的です。
パニックになった自閉症児を別室に連れていき、落ち着くまで側に付きながら過ごすというのも効果的です。
このときの部屋は家具もおもちゃなど何もない部屋が理想なのですが、家庭では難しいかもしれませんので、おもちゃなどがない刺激の少ない部屋に連れていきます。
家ではトイレなどがベストかもしれないです。

中には暗い場所や、狭い場所が苦手な子供もいるので、お子様が好きな空間へ移動しましょう。
気持ちが落ち着いたら外に出てこれるので、その時は抱きしめてあげたり握手をしてあげたり、優しく接してあげましょう。
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子供から離れてみる

自閉症児にタイムアウトをさせる目的は、罰を与えることではなく、気持ちを早く落ち着かせてあげることです。
また子どもを一人にすることで、一旦大人も自閉症児から離れます。
大人も、子どもを怒りたくなる気持ちになっていますので、大人も自閉症児から離れることによって気持ちのクールダウンを図れるのです。
この時、押し入れや納戸に閉じ込めてしまうのはNGです。
自閉症や発達障害の子どもは、狭くて暗い場所が苦手な子もいます。

タイムアウトは、明るくて刺激のない部屋を選ぶようにしましょう。
2歳半のぴのちゃんがパニックになった時に行っていた事
最近は自我やこだわりが強くなってきたぴのちゃん、自分の目当ての物が無くなり、いくら探しても結局見つかる事が無かった時に突然パニックになります。

大泣き、自傷行為が続き、止めさせようとしても反り返って更にエスカレートです。
これが今正しいのかは分かりませんが、比較的落ち着く場所があります。
それは寝室です。
寝室にいる時はいつも穏やかなので、先日パニックが起きた時に連れていくと数秒で大泣きが収まりました。

ベッドの上で数分ゴロゴロして、天井を見ながら呪文みたいな事を言っていましたが、すぐに落ち着きました。
「刺激の少ない部屋」というのはぴのちゃんには良いのかもしれません。
また普段から自分がゆっくり寝れる部屋というのも分かっているので、「今から寝るのかな~?」と思って急に気持ちが切り替わったのかもしれません。
この気持ちを切り替えてあげる事も有効だと感じました。
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まとめ
癇癪やパニックは常に家で起こるわけでは無いので、外出先でも良い対比場所があれば事前に分かっておきたいと意識するのも必要な事なのかもしれません。

ぴのちゃん自身も様々なストレスの中で生きていくために、少しずつ必要な事も学んでほしいなと思います。