自閉症の療育に効果的なトークンシステムとは?

子供が成長すると様々な場所にも足を運ぶようになると思います。
ぴのちゃんはまだ2歳半ですが、本来であれば親の言う事も理解できるのですが、まだまだそこには難しい状況です。
それも将来、色々な支持が理解出来るようになった時のために、役立つ事を聞いたので書きたいと思います。
それは「トークンシステム」という言葉です。
私も始めて聞いたのですが、自閉症児には大変効果的だと先輩ママから聞きました。
応用行動分析での療育
自閉症の人の問題行動は、どの成長過程の段階でも悩みの種です。
自閉症の人は、人前や静かにしていないといけない場所でも、不適切な行動を取ってしまい周りに迷惑をかけることがあります。
問題行動を叱っても、改善にはなりません。ただ「叱られた」という恐怖感が残ってしまうため、ストレスとなって怒りに繋がってしまうため、二次障害を起こしかねないのです。
問題行動・不適切な行動を、適切な行動へ誘導していくにも、応用行動分析の観点から指導していくことが出来ます。
トークンシステムを活用する
お店に行って買い物をしたときにスタンプカードをもらうことがあります。
スタンプを溜めていくと、決まった数に達したら割引や特典がついてくることがあります。
これがトークンシステムです。
スタンプをためていく楽しみと、一定数に達したときの達成感が味わえるため、スタンプがたまっていく経過を楽しめます。
これを自閉症の療育に応用していきます。
スタンプカードのような5マス程度の表をつくり、何か指導していることが出来たら1つシールやスタンプを押します。
視覚的にも「5つシールが貼られるとゴール」という見通しが立ちやすく、安定の中で経過を待てるのです。
トイレトレーニングをしている時などは、この方法がとても有効だそうです。
シールやスタンプが溜まったご褒美はとしては、実際にお菓子をあげてもいいですし、ぎゅっと抱きしめてあげる、「高い高い」をしてあげるなど何でも良いです。
たくさん褒めてあげて、本人が喜ぶことをしてあげましょう。
「上手に出来ることが続くと、たくさん褒められてご褒美ももらえて良いことがたくさんあるなあ」という経験を積んでいくと、「また次も頑張ろう」というやる気につながるため、とてもポジティブな循環が生まれていきます。
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ノルマの達成が出来なかった時
たとえ療育やトレーニングの途中で失敗があったとしても、怒ったり脅したりしてはいません。
「これを失敗しちゃったからご褒美がないじゃない!」と怒ってしまっては、それまで積み重ねてきたことやトレーニングが全て無駄になってしまいます。
失敗したときは「あらー、これは出来なかったけど、こっちは上手だったね」や「この次がんばろうね」と励ましながら、気持ちを次へと切り替えてあげることが大切です。
まとめ
トークンシステムの目的は、あくまでも問題行動を改善していくことにあります。
ネガティブな言葉をかけ続けることはマイナスになりますので、支援する側も適切な言葉がけをしていく事がとても大切です。