自閉症などの障害児の母親となる覚悟。ぴのちゃんから学んだこと。

ぴのちゃんを出産したのは29歳の時、旦那さんは40歳でした。

主人が高齢というのもあり、少し不安な中での妊娠でしたが、無事元気な女の子を出産する事が出来、お姉ちゃんも妹が産まれた喜びで、幸せに溢れた日々を送っていました。

不安が続くけれど状態はわからない

ぴのちゃんが0歳の頃からおかしいなと思う事はありました。

お姉ちゃんを育てた経験から、比べてしまう事が多かったので、すぐに色々出来ない事が多い事が分かりました。

結局、1歳半検診で、言葉の遅れやその他に発達段階で障害があるのでは、という傾向が見られていました。

お姉ちゃんとの発達と比べても明らかにおかしい事ばかりで、とどんどん不安になってきて、毎日同じ事ばかり考える毎日でした。

自閉症の子どもは、幼児期が一番大変です。暴れる、癇癪を起す、言葉は出ない、など困ることだらけでした。

家の中でも大変なのに、外に出てはさらに大変です。また両親に子どもを預ける事も出来ず、ますます家に籠るようになりました。

家に籠るようになりネットで色々調べていると、「子どものしつけがなってない」「きちんと母親が育てていないから」「妊娠中栄養つけてなかったからだ」という文を読み、自分でもわが子の将来が不安でした。

母親は一人で悩みがち

どうやっても母親は子どもとセットなのです。逃げることは出来ない中で育児をします。

しかし自閉症の子どもの育児はとても大変です。

夫婦で子育てに対する意識が同じでないと、子どもを育てるときには母親に負担がかかりがちです。

相談しようにも、健常の子どものママでは相談相手にはなりません。

どうか子どもに障害がありませんように…と祈る日々が続きましたが、集団検診で障害があるかもしれないと告げられてしまい、世界が終わってしまったような感覚になりました。

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逃げられない状況になる

子どもに障害がわかってしまうと、母親はさらに逃げられない状態になってしまいます。障害が治らないのに、治そうと努力をしていくのです。

それでも自閉症は治ることのない障害なので、しつけようと思って怒ったり頑張ったりする努力は空回りしていきます。

結果が出ないことに腹も立ち、自分はどんどん追い詰められていくような気持になっていました。

自分が想像していた子育てとあまりにも遠すぎたからです。

自分を責めてしまう母親

私もそうでしたが、自閉症の子どもを産んだことで自分を責める母親は多いと思います。

自閉症の子どもの存在をそのまま受け入れることが出来なかったからです。

「きちんと育てることが出来る母親のもとに障害がある子は来るのよ」という言葉もたくさん聞きました。

今なら本当にその言葉の意味が分かりますが、当時は「そんなことない、健常の子どもを産みたかった。障害のある子どもが生まれてしまい自分が一番逃げ出したいのに」とさらに自分を責めていました。

自閉症の原因を探る意味のない事も沢山しました。

それでも、妊娠中に気を付ける事がある事も分かったので、これはこれから出産を控えているお母さんに向けては発信していこうと思いました。

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まとめ

最初は認めたくない日や、ネットで様々な事を調べて益々不安になるという負のスパイラルに陥ってしまいました。

しかし、この経験も無駄にはしたくありません。

誰しもこの経験をするのです。

悪い事でもないです。

自分を見直すいい機会になりました。

これからはぴのちゃんと向き合って生きていく覚悟も出来ました。

ぴのちゃんは障害を持ちながら私のもとに産まれてきてくれました。

私たちを選んでくれたのです。それにしっかり答えるのが私たちの役目だと思っています。

これからどんな至難な生活が待っていようと家族で乗り越える勇気さえくれました。

とはいえ、まだまだ新米のママであることも間違いないので、焦らず一歩ずつ一緒に成長していこうと思います。

 

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