発達障害・自閉症の衣服とおもちゃのこだわりについて(ぴのちゃんの事例)

前回もこだわりについてお話をしました。
今回は、自閉症を待つママ友から衣服とおもちゃのこだわりについて話を聞いたので、お話したいと思います。
衣服のこだわり
自閉症の人は衣服にこだわりがある人が多いです。これは感覚過敏の特徴も大きく関係しています。
自閉症の人は感覚が過敏すぎて、少しでも不快感がある洋服を着ることを拒否しますし、洋服のタグを嫌う人も多数います。
幼少期は、お気に入りの服や靴があるとそれに固執する傾向が強く、洋服を洗濯しても乾かないうちに着たがることもあります。
また幼少期は、靴や衣服が成長段階できつくなり使えなくなると、新しいものに買い替えることになります。
その際も、急に新しい服を見せても戸惑いパニックを起こすことがあります。
好きな服にこだわっているということと、新しいものが苦手という傾向とが合わさり、自分の中でも処理ができなくなるのです。
ママ友のお家では、気に入った衣類や靴は、成長しても切れる様に、履ける様に、一気にサイズ違いを何着分、何足分と同じものを購入するそうです。
あとから買いに行っても無い事がほとんどなので、子供の精神を安定させるための対策だそうです。
親としては色々な服や靴を着てもらいたいものですが、本人からすればそれはとても「怖い」事くらいに思うそうなので、本人の気持ちを尊重して、それで落ち着くならそのようにしてあげる事が大切です。
衣類のこだわりの対策としては?
それでもいつまでも同じ物を着せるわけにはいきません。そこで工夫というか対策があります。
衣服や靴の対策としては、あらかじめ「次はこの洋服を着るからね」と何度も説明してあげておくことです。(見通しを立ててあげる)
自閉症の人でこだわりが強い時期は、急に新しい洋服を見せて「これを着なさい」といってもパニックを起こす子も多いです。
できれば1か月くらいは余裕を見て、本人にも見せながら次の予測がある程度出来るようにしてあげておく配慮が必要です。
その際なかなか見てくれなくても、根気よく見せ続けて、タンスに入れながら本人の目に届くようにしておきます。
最初はなかなか受け入れにくいことも、続けていくとだんだんと順応していくようになります。
何でもそうですが、自閉所の子供たちには順応がとても重要な事だそうです。
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おもちゃのこだわり
自閉症の人は、同じおもちゃでばかり遊びます。新しいおもちゃを買い与えてもなかなか喜ばず、普段から自分が大事にしているおもちゃでばかり遊びたがります。
また絵本も同様で、同じ絵本ばかり読みたがりますし、同じ場面ばかり眺めていることも多いです。
こちらも新しいおもちゃをいきなり与えるのではなく、徐々に慣れさせていくステップが大切です。
絵本なども、新しい絵本を買って与えても全然見ようとしないのに、ずっと家庭の本棚に入れておくと、いつしか自分から手にしていた、ということもあります。
ぴのちゃんのおもちゃへのこだわり
ぴのちゃんは衣服や靴へのこだわりはまだありません。
しかし、おもちゃや色に対するこだわりはとても強いです。
保育園に帰ってくるなり、そのおもちゃを探し、必ず手にして、寝るまで離しません。
食事中に邪魔かなと思い取り上げた瞬間大パニックになり、食事どころではなくなり、そのまま朝を迎える事なんて何度もありました。
また、保育園から帰ってきていつもの場所に、お気に入りのおもちゃが無かったらパニックになり、その場で泣き叫びます・・・
そのおもちゃというのが、以前も紹介した、「くるくるチャイム」のボールです。それも「緑色」
なぜかこの色のみを左手に持ったまま、他の色のボールを入れて遊んでいます。
ボール以外にも保育園にある緑の積み木や玩具も緑の物ばかりを手に取って常に片手に持っています。
お友達に取られたら大パニックになります。それくらい緑へのこだわりというか執念が強いです。
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まとめ
このように、こだわりがある自閉症児に無理強いをしないというのは鉄則です。
私たちも、普段自分がとても大切にしているようなものをいきなり捨てられて新しいものを提供されたとしても納得はいきません。
自閉症の人はその思いが私たちよりはるかに強いのです。
その気持ちを理解したうえで、彼らのペースでこだわりのものから次のものへ移行できるサポートをしてあげることも大切です。