大人の「アスペルガー症候群」【特徴や原因、治療法とは】

アスペルガー症候群とは
自閉症の中でも、知的発達に遅れが無く、会話能力に問題のない「アスペルガー症候群」というタイプがあります。
しかし、以下の3つの障害を持つ特徴があります。
アスペルガー症候群の特徴
- 想像力、創造性に欠ける
- コミュニケーションをとることが苦手
- 他の人間との社会的関係、接点をもつことが苦手
- 多くの事を同時に考えたり、行動するのが苦手
- 興味や関心が狭いところにあり、周りが見えなくなる
- 嘘が付けない純粋な人

このようにアスペルがー症候群の子どもや大人は意見して障害があるようには見えません。
近年このアスペルガー症候群はメディアでも話題になって、「自分ももしかしたらアスペルガー症候群なのかも…」と思い当たる人も多くなったと言われています。
インターネットにも個人でする「アスペルガー症候群診断」というページも多数出来るほど、近年認知されることも多くなってきた症状だと感じます。
コミュニケーション能力や社会性に問題があり、対人関係がうまくいきづらい障害です。
性別では男性に多いですが、女性でも対人関係で「関わる人をすべてイライラさせてしまう」と悩んでいる人は多いです。
アスペルガー症候群は、統計上では約4000人に一人の割合で発症すると言われていますが、本人や家族が気づいていない人を含めると、もっと多くの人数が潜んでいると考えられています。
アスペルガー症候群の原因とは?
アスペルガー症候群も自閉症と同様その発症原因は、また医学の分野でも未解明です。
何らかの形で脳に損傷が生じていることで起こる先天的な脳の機能障害ではないかと推測されていますが、はっきりとした原因特定は出来ていないのが現状です。
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アスペルガー症候群は気づかれにくい?

アスペルガー症候群の人は、知的な発達の遅れはありません。
むしろIQが極端に高い場合もあり、一部の才能に特化している人もいます。
言葉が流暢である人も多いです。
ただ知的障害面以外のその他自閉症特有の症状は持ち合わせています。
当てはまるかチェックしてみよう!
- 音に対して敏感である。テレビ番組もCMなどの周波数には敏感に反応する。
- 興味がある事柄への集中力が高く、ずっと同じことを繰り返しすることが出来る。
- 視線が弱い・人と目が合わせにくい
また、独自のマイルールがあり、突然の予定変更が苦手であり、多くの情報が処理しきれなくなるとパニック症状が出るン場合もあります。
大人になって気づくケース
知的な発達や言葉の発達に遅れがないため周囲にも気づかれにくく、「ちょっと変わった子ども」や「内向的な子ども」として育ち、そのまま高校・大学へと進学して就職している人もたくさんいます。
就職すると、仕事上のトラブルなどが勃発した際にコミュニケーションが取りづらいことや、いわゆる空気の読めない発言をしがちで人間関係のトラブルに巻き込まれて悩んでいる人も多いです。

このように大人になってようやく「アスペルガー症候群ではないか」と、本人や周囲が気づくケースは少なくありません。
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アスペルガー症候群の治療法
アスペルガー症候群も自閉症と同様その発症原因は、また医学の分野でも未解明のため、根本的な原因を取り除いて完治させる事は出来ません。

しかし、社会で生きていくためには治療は必要です。
主な治療法としては、心理療法があげられると思います。
これは少しでも現在の症状を緩和するために行い、一緒にどうすれば気をつける事が出来るかなどを考える機会にもなります。
それと同時に、自分のスキルの無さや失敗の多さに落胆し、大きなストレスを抱える方のケアを行う目的で、薬物療法を行います。
まとめ
私が生きてきた人生で、上記のような方々と接したり一緒に仕事をしたことがあります。
そのころは私自身がこうような障害を知りませんでしたし、その子やその人も知らなかったと思います。
お互いに理解があれば、重たい空気にならなかっただろうし、それで会社を辞めた人も見てきました。
今メディアでも取り上げられているくらいなので、学生であれ、大人であれ、いつも冷たい目で見られたり、「空気が読めない」「変わった様子で見られる」「言われた事を直ぐに忘れてしまったり、途中で言われるとパニックになる」悩みは様々だと思いますが、今一度診察してもらい自分を知るきっかけにもなればと思います。