発達障害や自閉症児に多い自傷行為。その要因とは?また対策とは?

自傷行為の特徴

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自傷行為とは、自分で自分を傷つけてしまう行動のことで、発達障害や自閉症児にもよく見られる症状の一つです。


主な自傷行為

  • 自分で腕を噛む
  • 頭突きをする
  • 床や壁に頭を打ち付ける
  • 髪の毛を引っ張る
  • 自分の顔や体をたたく

などとても痛々しく、見ているほうも何とかしてあげられないのかと悲しくなるような行為ばかりです。

自傷行為は、自分で気持ちのコントロールが出来なくなってしまった時にこのような行為になってしまいます。

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やめさせようとしても、本人の気持ちが落ち着くまで止める事が出来ないです。

ぴのちゃんも、2歳になった頃から自傷行為をするようになり我が家でも日々悩まされていました。

ぴのちゃんの自傷行為の様子

発達障害や自閉症に無知だった私はいかに泣かさない様に、先を読み、欲しい物を用意しておくかを考えていました。

それでもぴのちゃんの思いとは違う時があります。

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ぴのちゃんの自傷行為は、主には机の角を探して、額を何度もぶつける行為です。

言わずとも赤くなり、内出血が出来る事も多々ありました。

痛みに鈍いのか、痛がる事はあまりないです

それよりも自分のいら立ちをぶつけて発散する方が勝つみたいです。

これが始まるとなかなか止めさせるのも大変で、本人が落ち着くのを待つしかありません。

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自傷行為をする要因とは何なのか?

■パニックが引き金になる

自閉症児が起こす「パニック」と呼ばれる症状がありますが、これもほとんどが外的ストレスによる場合が多いです。

健常の人には何も感じない場面でも、敏感な自閉症児にとってはあらゆることがストレスと感じる可能性があります。

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パニックから自傷行為につながることも多く、パニックが起きると自傷行為までがセットになっているケースもあります。

■自分の中の悶々とした思いが引き金になる

自分の中でいろいろなネガティブな思いでいっぱいになり負のスパイラルに入ってしまう時もあります。

そんな時は不穏な雰囲気になり、独語が多くなったり突然大声を出したり、ある一点を越えてしまうとどうしようもない気持ちになった時、自傷行為につながるケースがあります。

■気持ちを抑えるために自傷行為をする

自分の気持ちを落ち着かせるために自傷行為をしてしまうケースもあります。

習慣化されているケースもありますが、その場合一見原因がないように思えますが、本人の中にある不安な気持ちがそうさせているのです。

自傷行為を起こさない様にする対策

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本人の不安な気持ちを取り除いてあげるように配慮する事が一番です。

どのケースも「不安な気持ち」「外的ストレス」など必ず原因があります。

また自閉症児は叱られた時などにいったん我慢してその場は収まっているかのように見えますが、実はずっと怒りは持続していて、それがふとした瞬間に爆発して泣き出したりパニックになったりすることもあります。

周りからしてみれば理解できない行動に見えることも、本人の中では必ず理由があるのです。

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支援者側が出来ることは、自傷行為をやめさせることよりも本人の中にある不安な気持ちを取り除いてあげる事が大切です。

気持ちが安定している時には自傷行為は出にくいです。

そのためには不安になるような場面を作らないようにすることが自傷行為を起こさせない事にも繋がります。

しかし甘やかし過ぎるのは逆効果にもなるので、適度に少しずつ許容範囲を広げる事がコツだと思います。

本当に、ちょっとした配慮や工夫で自閉症児の気持ちの乱れを防ぐことも出来るので、あらゆる環境を整える意味でも様々な事を実践していく事が大切だと思います。

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