発達障害・自閉症児と上手にコミュニケーションを取る方法

この記事の目次
幼児期は望む事に応えてあげる

子どもが望んだ事に何でも応えていたら、わがままな子になるのでは?
最初に出てくる手段で多いのが、言葉でも無く、指差しでも無く、「クレーン」です。
親の手を引っ張り、自分が欲しい物の前まで連れて行きます。

ここでしっかり、子供の要求は何なのかを推測して、思い通りの物を提供してあげて下さい。
この経験は1回1回がとても大きく、自閉症児の自信に繋がるのです。

この成功体験こそが、コミュニケーション手段を更に広げていくのです。
クレーンの手段も取れない自閉症児

うちの子はまだ「クレーン」すらしてくれない。というお母さんがいます。
うちのぴのちゃんも最初はそうでした。
クレーンが出ない時は、自分のコミュニケーション手段が分からいので、「自傷行為」「パニック」を繰り返していました。
この様なパニックになった時は、自閉症児の気持ちに寄り添い、「そうだね~辛いね~」と隣で背中を摩りながら声を掛けてあげて下さい。
落ち着いたら、何が欲しかったのかな~と一緒に推測しながら声掛けする事も大切です。
このパニック現象もいつまでも続きません。
突然親の手を引っ張る様になります。
自傷行為やパニックは親にとってとても辛い事ですが、成長段階の一つと考えて下さい。

それまでしっかり気持ちに寄り添う姿勢を取ってあげて下さい。
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自閉症児が要求を訴えている時に注意はしない

親はつい「もう少しちゃんと言ってみて」「もう少し上手に伝えて見て」と言いたくなります。
でもこの注意された経験は自閉症児に取ったら苦痛でしかありません。
そして、表現するのを恐れて要求を出さなくなる可能性もあるのでとても注意が必要です。
「こうすれば伝わった!」という成功は、これからどんどん自分から表現する様になります。
絵(写真)カードでコミュニケーションを取る
自閉症児のコミュニケーション手段として絵カードはよく使われます。

しかし、これもある程度自分のコミュニケーションの幅を広げていないと難しい手段です。
まずは、一番近くで見守る親が「これが欲しいんだね」「これがしたいんだね」と子供の気持ちを察してあげて、自分の要求が理解されたという土台作りは必要だと思います。
絵カードは、見通しを立てる目的に使われる他に、自分の要求を言葉では難しいので、絵(写真)カードで伝える手段として使われます。
自閉症児の生活に合わせた絵(写真)カードを家庭で作成して、いつでも本人が見える場所に設置してあげる事が大切です。

これが使える様になると、クレーンの世界からまた更に広がり、本人の安定に繋がります。
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自閉症児の我が子の気持ちに寄り添うという事
自閉症児は健常児に比べると、コミュニケーション手段の方法を学ぶのにとても時間が掛かり、周りの理解がとても必要です。
それが「寄り添う」という事だと思います。
これは結果、障害を持つ我が子とコミュニケーションがたくさん取れるようになり、信頼関係が深まるのです。

コミュニケーションが出来るようになれば、自傷行為やパニックなどの二次障害が起こりにくくなります。
障害は共存するもの
よく障害を受け入れたという親の言葉を聞きます。
実際に私も受け入れた時期がありましたが、少しずつその言葉が疑問になってきました。

健常である私にも欠点はあります。
それと同じで、障害を持つ我が子(ぴのちゃん)には苦手な事があります。
私たちは健常と障害を別の物と考える傾向にありますが、それは間違った考え方だと思います。
私たちは共存しているのです。