療育手帳と特別児童扶養手当【発達障害・自閉症スペクトラム障害】

この記事の目次
特別児童扶養手当(20歳未満)とは

20歳未満の知的障害児が、特別児童扶養手当の対象になります!
特別児童扶養手当は、重度・中度の知的障害がある、20歳未満の障害児を養育する、保護者へ支給されます。
この制度は「特別児童扶養手当等の支給に関する法律」で決められた、国から支給される、全国共通の給付金制度です。
障害児の保護者の収入に応じて、所得制限があります。
特別児童扶養手当の申請手続きは、療育手帳と同じで、市役所の障害者福祉やこども支援課などの窓口で行います。
療育手帳を持っていないと貰えないのか?

手帳が無くても特別児童扶養手当は貰えるの?

療育手帳と特別児童扶養手当は、別の制度です。
なので、手帳が無くても医師の診断書があれば貰えるのです!
特別児童扶養手当は、法律による全国共通の給付金制度です。
療育手帳は、厚生労働省の通達はありますが、それぞれの自治体が実施する制度で別の管轄なのです。
療育手帳A判定であればすぐに申請が出来る
療育手帳と特別児童扶養手は、別の制度ではありますが、「A判定」に限っては、医師の診断書が必要なく、申請が行えます。
療育手帳の判定がB以下であれば、再度発達検査と医師の診断書が必要になります。
また、診断書を書ける病院も限られており、どこの精神科でも書いてもらえるという訳ではありません。
また、診断も1回きりで付ける事が出来ないので、数回通ってやっと書いてもらえるという事もあります。

早めにかかりつけの病院を探しておく事は大切です。
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支給額
障害の程度 | 特別児童扶養手当 の等級 |
支給額(月額) |
---|---|---|
重度 | 1級 | 月額約5万円 |
中度 | 2級 | 月額約3万3千円 |
支給要件
- 手当を受けようとする人、対象となる児童が日本に住んでいること
- 児童が障害児入所施設その他これに類する施設等に入所していないこと
- 児童が障害を理由として、厚生年金など公的年金を受けていないこと
現在受給している方で支給要件に該当しなくなった場合は、資格喪失の手続きが必要になります。

届出が遅れると資格がなくなった翌月分からの手当の総額を返
金しないといけないので、忘れないように注意しましょう。
*請求者とその配偶者及び扶養義務者の所得が一定の基準額を超える場合は支給されません。
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療育手帳と特別児童扶養手当は、別の制度
療育手帳の場合は、重度は「A」中度・軽度は「B1」「B2」と分けられますが、特別児童扶養手当は、重度は1級、中度は2級です。
軽度は、特別児童扶養手当の支給は対象外になります。

療育手帳がB2でも特別児童扶養手当が受けれる場合もあるので、一度申請、検査を受ける事をお勧めします。
特別児童扶養手当の所得制限

所得がいくらまでなら支給してもらえるの?
特別児童扶養手当には、所得制限があります。
子供が知的障害児でも、収入が多すぎる家庭は、手当金の給付はありません。
障害児本人ではなく、その保護者が支給対象者なので、保護者の所得によって、制限が決まります。
父親の名義で受給している場合でも、父親の所得と母親の所得、それぞれに対する所得制限額が決まっています。
受給名義人の所得制限額は約498万円、名義人の配偶者の所得制限額は約654万円です。(扶養親族が一人の場合の金額)

例えば・・・
受給名義人(会社員)の給与所得者(扶養親族が一人)の、年収が700万円くらいで、所得が500万円程度と、所得制限額に近くなります。
特別児童扶養手当は年末調整で申告する必要があるのか?
- 特別児童扶養手当は、非課税の収入になるので必要なし。
- 会社等の確定申告書にも記載は不要。
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療育手帳と特別児童扶養手当の疑問
療育手帳があると、特別児童扶養手当は貰えるのか?
- 療育手帳の判定が重度A判定なら確実に、特別児童扶養手当がもらえる。
- 療育手帳の判定が軽度B2であっても、申請、判定テストの結果によってはもらえる。
- 療育手帳がなくても、障害の程度さえ認められれば、特別児童扶養手当だけもらうことができる。
特別児童扶養手当以外にももらえるお金はあるの?
- 重度知的障害者(児)介護手当
- 重度知的障害児の障害児福祉手当
天使ちゃん家族の例
天使ちゃんは重度知的障害児の為ため、特別児童扶養手当は1級(月額約5万5千円)で年間66万円の特別児童扶養手当をいただいています。
また児童手当がお姉ちゃんの分と合わせて月額2万円で年間24万円の児童手当をいただいています。

2つの手当を合わせて90万円を頂いています。
また、天使ちゃんのための訓練や療育で、なかなか仕事に行くことも出来ず、収入はとても厳しいのが現状でした。
そんな中で、年間90万円もの給付金を頂けて本当に助かっています。
子どもに不自由させずに生活が送れており、本当に感謝しかありません。