療育施設で使われる療育おもちゃ【自閉症スペクトラム障害の療育おもちゃ】

ぴのちゃんが療育センターにて大変興味を持ったおもちゃがいくつかあります。
療育センターや特別支援学校の教育現場でも使われる療育に役立つおもちゃは、自閉症の子ども達にとっても大変魅力的なもののようです。
自閉症の子供たちには、共通して興味があるようです。

今回はその中の2つを紹介したいと思います。
ニック社「プラステン」
ドイツのニック社から販売されている「プラステン」。
療育施設や知能検査をする施設などでは必ず見かけます。
カラフルな5色のドーナツ状の輪を棒にさして遊ぶ木製の玩具なのですが、あらゆる遊び方が出来て療育にもとても役立つのです。

木製なので手で持つ感触も心地よいです。
幼児期は積重ねて壊して遊ぶことの繰り返しから、だんだん色の概念が芽生えて色分けするようになる、と変化が見られてきます。
自閉症児は同じ形状のものを並べることも大好きです。
ただただひたすら並べて楽しむこともできます。
少し成長して見立て遊びができるようになると、輪をどんどん並べていき、道路や線路をつくるようになります。
ほかにも穴にひもを通して遊ぶ、色分けして各色で大きな丸をつくる、など一人でも親子でも楽しく無限に遊べます。

また、言葉がわかるようになってくると数の概念の勉強としても使えます。
お片付けの際に「1.2.3.4.5」と一緒にゆっくり数を数えながら片づけていくと、オウム返しの要領で同じことを言い始める場合もあります。
その時に何度も一緒に数えていると、それが記憶されだんだんと数の概念につながっていくこともあります。
ケルチェッティ社「ファンタカラージュニア」
イタリアのケルチェッティ社から販売されている「ファンタカラー」。
ペグ差しの要領で遊びます。

年齢や成長段階に合わせてさまざまな遊びが出来ます。
もともとペグ差しは、知育玩具としても人気の高い商品です。
赤・青・黄・緑のはっきりとした美しい原色のキノコ形のペグがたくさんあります。
大きさもさまざまなサイズがあるため、自由な発想力と想像力で集中して遊ぶ自閉症の人は多いみたいです。
こちらも療育現場でも愛されている玩具ですが、親子で一緒に遊んでみるのも楽しいです。
並べることが大好きな自閉症児は、穴に1列に延々と同じ色でペグを並べていくという遊びも大好きです。
本来の目的のペグでお絵かきをするということは、なかなかしないかもしれませんが、思いがけず面白い遊びを発見してくれるかもしれません。
お片付けの際は色ごとに袋分けをして楽しんだり、たくさんのペグをさわる感触を楽しんだり、こちらも無数の楽しみ方があります。
※ペグ差しで遊ぶ際に、ペグをコンセントなどに刺されないように対策をしなければいけません。
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まとめ
楽しい遊びの中から療育に発展していくことも、家庭ならではの療育です。

親子で楽しみながら療育につながる玩具との出会いを楽しんでみてください。