発達障害・自閉症児のきょうだい児が抱える問題とは?その支援とは?

障害がある人のきょうだいとして生まれた子どもは、障害児の親とは全く違う立場にあります。
障害がある子どもの下に生まれてくる子は、生まれたときからずっと障害児と共に過ごします。
きょうだい児が健常児である場合、彼ら・彼女たちのフォローもとても大切になります。
健常の子ども
障害児のきょうだい児はとてもおとなしく手がかからない、いわゆる「いい子」であることが多いです。
我が家は第1子が健常なお姉ちゃんで、第2子は障害児でした。
お姉ちゃんの子育てはそこまでの苦労はなく、一人で直ぐに出来るようになり、手がかからないお姉ちゃんでした。
ぴのちゃんが産まれても3歳の割にしっかりしていて、オムツを変えようとしてくれたり、泣いてるよ~と教えてくれたりと、世話もしっかりしてくれて、私も本当に助かりました。
ただ手がかからないからとお姉ちゃんを放っておいていいわけではありません。
健常の子どもであっても愛情とフォローが必要であり、子どもは母親の存在がすべてです。
どうしても手がかかってしまう自閉症児に取られてしまう時間は多くなってしまい、何をするにも2番目になってしまうお姉ちゃんにはたくさん淋しい思いをさせています。
それが積もっていたのか、びっくりするくらい大きな声で泣く時がありました。
さすがに私もびっくりして、一晩中お姉ちゃんを抱きしめていました。
きょうだい児にしかわからない思い
最近では地域の自閉症児・者の会などでも「きょうだい児にはきょうだい児の心の動きがある」として「きょうだい児の支援活動」にも力を入れているところがあります。
私たちが思うよりもきょうだい児の心は繊細です。
親はある意味、障害を持った子どもを、どこかのタイミングでは完全に受け入れ育てていきながら責任と覚悟が育ってきます。
ですがきょうだい児にはある意味責任はないのに、同じ家に生まれてきたということで、ほかの人よりもつらい経験や大変な思いをすることが増えてしまう場合も多々あります。
お姉ちゃんはまだ5歳ですが、これから小学校にあがって、妹も小学校に行くようになると、友達から言われる日がくると思います。
その時にすかさずフォロー出来るように、また、本人にも逃げる場所や相談出来る、同じ境遇の友達がいるというだけでも心の安心に繋がるのかなとも思います。
お姉ちゃんが小学生になるまでには、このような会にも参加しておきたいものです。
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きょうだい児と過ごす時間
まだ私自身は経験が無いのですが、先輩ママに聞いた事をまとめます。
きょうだい児は、いろいろなストレスを発散していけるタイプと我慢してしまうタイプに分かれてしまいます。
どちらも善悪はなく単純に性格の傾向なのですが、我慢してしまうタイプのお子さんは偽善と我慢を繰り返すためストレスがどんどん内にたまってしまいがちです。
そんな時は身近な親がたくさん話を聞いてあげてください。
きょうだい児と過ごす時間は親にとってもリフレッシュで嬉しい時間ですが、きょうだい児にとっては本当に親を独占できる幸せな時間に感じるようです。
きょうだい児と二人で過ごす時間もたくさん作ってあげて下さい。
まとめ
ぴのちゃんが産まれて、お姉ちゃんは楽しみがいっぱいのようです。
今でも沢山お世話をしたり、訓練を手伝ってくれたりと、本当に優しいお姉ちゃんです。
とは言えまだ5歳です。私もつい甘えてしまうのですが、まだ5歳であるお姉ちゃんの事も真剣に考えないといけません。
何でも1番にしてあげたり、保育園の話を聞いたりと、毎日限られた時間の中でたくさんお話をするようにしています。
それでも愛情が足りない気がします。
お姉ちゃんはどこか遠慮をするようにもなっているので、「ママとパパだけには遠慮しないでたくさん甘えて。約束ね」と言い聞かせています。
保育園でも少なからずストレスを感じていると思います。ケンカをしたと帰ってくる事もあります。
とにかく、お姉ちゃんにとって親が全てである事、最後の逃げ場所である事、これをいつも念頭に置いてお姉ちゃんの気持ちに寄り添っていこうと思います。