発達障害・自閉症児の問題行動とその対処法について。落ち着かせる方法とは?

日常生活の中で自閉症児と外出すると、問題行動が目に付くようになります。
そんな時にどのような対応をしていくと良いのかは支援者としては理解しておく必要があります。
私もぴのちゃんには幾度となく悩まされています。
それでも経験するうちに「こうすれば落ち着くのか?」と少しずつですが分かってきました。
私もぴのちゃんもまだまだ新米です。
失敗を繰り返しながら成長する事はお互いにとっても良い事が沢山あります。
そんなお話をしたいと思います。
感情的に叱っても効果はない
自閉症児とお出かけをしている時などに、急に走り出して他人の赤ちゃんをたたいてしまったりするような問題行動が起きる場合があります。
他傷行為は大きなトラブルに発展しかねませんので出来れば避けたいところです。
母親が「自閉症児が迷惑をかけた」または「迷惑をかけられた」ように感じる「問題行動」も、彼らにとっては反応から来た行動であることも多く、迷惑をかけたという意識はない場合が多いです。
そんな時に母親がとっさに感情的な怒りをぶつけても、彼らにとってはなぜ叱られたのか意味はわからないまま、ネガティブな感情が記憶されてしまうだけです。
お互いにとっても意味がないため、できるだけ問題行動が起きる前に阻止する配慮が必要です。
ぴのちゃんの場合・・
ぴのちゃんの場合は他人の鳴き声がとても嫌いです。泣き始めた声で直ぐに反応します。そして他傷行為を行ってしまいます。自分もパニックになっているので、相手を泣き止ますのに必死なのです。
ぴのちゃんのお姉ちゃんはこれで傷だらけです。そして更に泣いて、もぉ~私もパニックになりそうな事は数えきれないほどです。
お姉ちゃんはとても賢いので、学習したのか、自分が泣きたいとき、ぴのちゃんから離れて泣くか、違う部屋に移動してから泣くようになりました。
そんな時はすかさず私が一緒にいてあげないと孤独感を感じてしまっては可哀想です。
お姉ちゃんも日々沢山のストレスと我慢を抱えているのです。
それは母親である私が十分理解しています。
泣くときはなるべく私の胸の中でたくさん泣かせています。
泣く事は悪い事ではないと思います。つい「泣かない!」と叱ってしまう時もありますが・・・
たくさん泣いて日ごろのストレスを発散させてあげる事も母親の役目だと思います。
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原因をさぐる
自閉症児の突発的行動は、健常の私たちからみると「急に○○した」などと感じることも多いのですが、必ず原因があります。
「急に走り出して赤ちゃんをたたいてしまった」というのも、本人にとっては「赤ちゃんの泣き声がうるさく、聴覚過敏のため苛立ちをおさえられなかった」という理由があったりするのです。
しかしいきなり大きな子どもが走り出してきて自分の子どもをたたかれたた母親側には正当な怒りがあります。
これが大きくエスカレートしていくと本人にとってよろしくない状況になってしまうこともありますので、
そうならないように支援者側がしっかりと責任を持って行動できるようにする必要があります。
例えばスーパーなどでは絶対に自閉症児の手をつないでおく、目を離さない、苦手な対象物や人物がいる場合はいったんその場を離れて時間をずらしてあげる、などできる限りの配慮をしておきます。
ぴのちゃんの場合・・・
まさにこれは気を付けている事です。
スーパーなどの買い物はなるべく一緒に行かない様にしていますが、どうしてもという時はベビーカーに乗せて、ベビーカーの屋根をして、周りがあまり見えない様にしていきます。
ザワザワした音も苦手なので、ベビーカーの屋根は安心するようです。
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感覚も変化していく
また対象物がない場合も、自閉症児にとっては「急に大声が聞こえた」「急に空気感が変わった」「急に強いにおいがしてきた」などあらゆることが刺激に感じて敏感にとらえてしまいますので、本人の独特の特性や苦手なものや興味があることをきちんと把握しておく必要があります。
成長の度合いでその感覚も変化していきます。
私たちの中にも流行のブームがあるように「あんなに好きだったのにまったく興味を示さない」や「あんなに苦手だったのに今は平気みたい」と変化の時期は訪れます。
その変化を見て支援者は柔軟な対応が出来るようにしてあげることが彼らにとっても支援者側にとっても優しい対応でだと思います。