自閉症や発達障害に早期療育が重要なわけとメリットとは?何歳から始めると有効なのか。

自閉症児や発達障害児への支援として最近よく言われるのは『早期療育』です。
実際に早期療育とはどのようなものか、早期療育の重要性やメリットについて説明したいと思います。
療育とは
療育とは「治療」と「教育」または「医療」と「保育」などを掛け合わせた言葉で、自閉症や発達障害の障害を持った子供に対して、普通に日常生活を送れるように、また自立して社会に出る際に必要な物事を習得させるための指導のようなものです。
療育の方法としては大きく分けて、一人一人それぞれに必要な事を1対1で指導する「個別療育」と、集団活動の中でルールやマナー、コミュニケーションなどを学ぶ「集団療育」があります。
個別療育には主に、「お箸の持ち方」「ボタンのかけ方」など日常生活に必要な動作、「トランポリンやバランスボール」「体幹トレーニング」などの運動、「言葉や会話」「足し算引き算」「文字書き」「時計の読み方」などの学習などがあります。
集団療育には集団での活動を通して、「交流やコミュニケーションの理解」「順番やルールを守る」「集団で同じ行動を取る」「同じ場所で活動をする」「他人を意識する」などがあります。
基本的には子供が社会に出るために必要となる事や、現在苦手としていることを強化する目的があります。
早期療育とは
早期療育とは自閉症や発達障害を持った子供に対して必要とされる療育を早期から行うというものです。
早期の時期に明確な定義はありませんが、幼稚園や保育園に入所する前の、3歳ごろまでに療育を行うこと指すそうです。
うちのぴのちゃんは2歳4月からスタートしたので早期療育に入るのですね。
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早期療育を行うわけとメリットについて
3歳になる頃は、心身の発達が著しいため、さまざまな事を家庭内で学習します。
これから生きていく上で必要な食事の方法や衣類の着脱、排泄、睡眠など生活していく上で必要な事を習得できる大切な時期だからこそ、しっかり丁寧に教える事が出来ます。
通常の子供の場合、親の真似を自然と行い、習得していきますが、自閉症や発達障害を伴っている場合、これらを一つひとつ丁寧に教えてあげる必要があります。
その大切な時期から始める事で他人との遅れを小さくしてあげれます。
また自閉症や発達障害を持つ子供は、通常の子供が1回で覚える事も、100回でやっと覚えたり、1日で出来る事を1か月以上かかったりと、とにかく時間が必要です。
小さい時期から始める事で、この時間もしっかり取る事が出来るので、大きなメリットになります。
そして、早期に診断される事で、医療機関での療育を受ける事ができ、その子に合った療育プランを組み立ててもらう事が出来、苦手な分野も伸ばしていける可能性が広がります。
特に社会に出ていくのに必要なコミュニケーションや会話などが苦手な子供が多いのでそこを専門の力も借りながら正しい方法で療育を行っていけます。
まとめ
この様に早くから療育を始める事はメリットばかりです。
親も不安を感じながら何もせずに日々を送るより、早期に診断してもらい療育へ移行できる方が、心の安心も得られて、お互いに良い事だと感じました。