妊娠中にインフルエンザにかかると自閉症児が生まれる確率は上がる

私は妊娠4か月の頃に、子供が保育園から貰ってきたインフルエンザA型にかかりました。
予防接種を受けていたおかげなのか、そこまで重度でもなく、数日で回復しましたが、何より胎児の心配がありました。
インフルエンザの治療薬であるタミフルやその他、処方された薬を服用しました。
もちろん産婦人科が処方してくれる薬なので、胎児への影響は無いとされているためだとは思いますが、少なからず心配はありました。
そこでインフルエンザと自閉症の関係性を調べてみました。
研究者の間で意見が分かれている
自閉症は、遺伝や環境の要因で発症すると考えられているが、原因はほとんど解明されていないようです。
また、過去に母体のインフルエンザ感染が関係するという報告が出される一方、関連性を否定する報告もあり、研究者の間で意見が分かれています。
それだけに、インフルエンザにかかった妊婦の心配は大きく、ネットでの書き込みも多く見られました。
約17万人の子どもの調査で自閉症とインフルエンザとの関連性を調べたという論文によると
この研究をまとめたのは、米国最大の医療団体「カイザー・パーマネント」の研究チームです。
米医師会誌「JAMA Pediatrics(小児科学)」(電子版)の2016年11月28日号に発表しました。
その論文によると、研究チームは同団体の病院で、2000年~2010年に生まれた子ども19万6929人とその母親を対象に、自閉症の発症と妊婦のインフルエンザ感染、および予防ワクチンの接種との関連を調べました。
その内、合計3101人の子どもが自閉症と診断されました(全体の1.6%)。
また、約1400人の母親が妊娠中にインフルエンザとみられる感染症にかかった(0.7%)。
そして、4万5231人の母親が妊娠中にワクチンを接種した(23.0%)。
その結果、母親がインフルエンザに感染し、またはワクチンを接種した子どもと、そうでない子どもの自閉症の発症リスクを比較すると、何ら関連性は見つからなかった。
妊娠第2期(13~28週)と第3期(29週以降)に母親がワクチンを接種したことも関連がなかった。
ただ、妊娠第1期(12週以前)でワクチンを接種すると、自閉症リスクが若干高まったが、ほかのリスク要因と調整し分析し直すと、統計的に意味がなくなった。偶然の可能性が高いという事でした。
今回の結果について、研究チームのアウセニー・ゼルボ医師は、論文の中で「米国予防接種諮問委員会(ACIP)は、妊婦の妊娠週数にかかわらず、インフルエンザの予防ワクチンを接種することが望ましいと勧めています。私たちの研究はこの提言を変えるものではありません」とコメントしています。
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まとめ
このような研究結果を読むと、インフルエンザの予防接種や感染と自閉症との関係は無いという事が分かりました。
妊娠中は迷わずワクチン接種を行う事が何よりも大切なので、胎児への影響など怖がらず接種する事をお勧めします。
また我がぴのちゃんもインフルエンザとの関係は無かったようです。
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