まだ喋る事が出来ない自閉症の子に有効とされる言語療法とは?その方法と注意点

発語が遅かったり、発語がまったくなかったりする自閉症児には、まず言語療法(ST)を提案されることが多いです。
その言語療法がどのようなもので、どのような事をするのかご説明したいと思います。
言語療法(ST)とは?
コミュニケーションの手段として自閉症児の特徴は、何か要求があったり欲しいものがあったりする時に、相手の腕をつかんで対象物を取ってもらうという「クレーン現象」があります。
うちのぴのちゃんも今だに(2歳3か月)これで何でも訴えます。腕を引っ張ってその対象物のある場所まで連れていき、欲しいものを伝えるのです。
これをあえて違うものを出したりすると癇癪が起こり、自傷行為を始める事もあり、いつもビクビクしています。
コミュニケーションを取らずに欲求をそのまま行動に移す自閉症児に、療法士が根気よく絵カードやサインを使って発語を促していきコミュニケーションスキルをつけていくというのが言語療法なのです。
これは病院の日だけでなく家庭でも毎日行う必要があります。
早速私も家で手作りをして、ぴのちゃんの日常に必要な絵カードを作りました。
家庭での言語療法と方法について
言葉は一生を通してコミュニケーション手段として大きく関わってきます。
発達段階で発語あり・なしに関わらず可能性が未知な時期は、家庭でも積極的に絵カードを使っての訓練をやっていく事が重要と感じます。
この言語療法の方法も様々あるようです。
独断で進めていくのではなく、いろいろな方々のアドバイスを受けながら進めていくと、多角度からの意見も聞く事が出来るのでお勧めです。
子どもにどの訓練法が合うのかは試してみないとわからないことも多いのです。
幼いうちは集中力が無いので、体も動かしながらそこにカードを入れて言葉も同時に覚えて行くなど工夫をしながら行うといいそうです。
療法士さんによって、絵カードの使い方も様々です。
絵のみのカード、文字のみのカードを使いマッチングさせていく方法や、
音声システムとともに記憶していく方法など、本人の興味や集中度合いで続けていくと良いかと思います。
ぴのちゃんに効果的だった言語療法
言語療法も子供それぞれに合う方法は違うと思います。
療法士さんに教えて頂いた方法は家では興味なしの事も多々ありました。
その中でうちのぴのちゃんに効果的だったのは、単純な絵(りんごやみかんなど本人が好きな果物)の磁石を作り、同じ絵の上に磁石を貼れるような物を作りました。
これは喜んでしてくれました。すかさず後ろからその絵の言葉を言うのは大変でしたが。
もう一つは、ボタンを押すと言葉を言ってくれるおもちゃです。
「あ」を押すと「あ」と喋ってくれるおもちゃで、とても気に入ったのかひたすらやっています。
でもこれもいつまで気に入ってくれるかは分かりません。
本当に気まぐれな事が多いです。
自閉症の子供と楽しく訓練するには?
自閉症児は視覚支援が有効なので、「今日はこれだけ」と、1日の訓練ノルマを最初に視覚的にわかるように決めておくという配慮が必要なようです。
うちの子はまだそれが分からないので、遊びの一環で行っており、時間もバラバラでしたりしなかったりです。
でも分かってくると、ノルマが分からない場合や、最初に言っていた数より多くなるだけでパニックになったり癇癪を起す事があるそうです。
決まった通り動きたいというのも自閉症の子供の特徴な様です。
まとめ
まだ診断されて間もないせいか、どこかで受け入れていない自分と、実は自閉症では無いとも思ったりして、私の心の中はまだまだ揺れています。
でもぴのちゃんを目の前にして、可愛い笑顔を見せられるとそんな事忘れてしまいそうになります。
この子のためなら何でも出来る気がします。
子供の笑顔は偉大だなと改めて感じる日々を送っているのも、ぴのちゃんが我が子になってくれたおかげだと感謝しています。
訓練をしていて思うのは、「自閉症の特徴はこうだから・・・」という言葉を聞くようになり、「そんな事始めて聞いた・・・」って事がたくさんあります。
訓練するにもただ教えてもらった事をするのでは無く、しっかり向き合って自閉症についても勉強しなければと思っています。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
何かアドバイスあれば何でもコメント下さい。お待ちしております。