自閉症児にある聴覚過敏に有用なイヤーマフとは?

聴覚過敏とは

発達障害のある人の中には、聴覚に過敏性のある人がいます。

自閉所児によく見られる「耳塞ぎ」はこれに当てはまる可能性があります。
特定の音に過剰反応したり、多くの人にとって気にならないような音が、耐えられないほど大きく感じられたりします。
その結果、イライラしたり、ぐったりと疲れて寝込んでしまったり、また自閉症児に多いのはパニックになってしまう事もあります。
例:スーパーマーケットの音
- 人の話し声
- 館内の放送や音楽
- カートを押す音
- エスカレーターの動く音
など、様々な音の洪水で極端に疲労してしまって、買い物に行けないという人もいます。

周囲の雑音から、1つの音を聞き取るのが難しくて、パーティーや宴会などで目の前にいる人との会話に集中できないという人もいます。
聴覚過敏に有効なイヤーマフとは

イヤーマフは、そんな不快と感じる周りの騒音などを防ぐ効果のある道具と言われています。
自閉症児の特徴である「耳塞ぎ」を助ける道具として、今では沢山の商品が売られています。
もともとは、耳を覆うための防寒具として使われていましたが、現在では飛行場でのエンジンの音から耳を守る働きなどの目的にも使用されています。
また、猟銃や拳銃を取り扱う現場でも使用されています。
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イヤーマフのデザイン

現在は、さまざまなデザインとカラーが用意され、ファッショナブルなイメージのものが多いので、選ぶ楽しみがあるのが特徴です。
また乳幼児から使用できるサイズも用意されています。
イヤーマフの特徴
- 未使用時には折りたたんで収納が可能
- 耳全体を傷めないようにソフトに包み込んでくれる装着感
- かなりの騒音レベルの高い環境でも使用できる高遮音タイプもある
- ヘルメットに取り付ける事が出来るタイプもある
- 日常レベルの会話は問題なく聞こえる
その環境に合わせ、作業を快適に進められるものを選ぶことが重要です。
イヤーマフの性能と効果

イヤーマフはNRRがどれくらいの数値かで遮音性が変わります。
NRRは、騒音を何デシベル下げることが出来るかを表しています。
数値が大きい方が高い遮音性能があります。
40デシベルは「深夜の市内・図書館」の騒音レベルです。
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イヤーマフを選ぶ時のポイント

結局本人がどの音量だと快適に生活が出来るかになります。
自閉症児は、図書館内の会話レベルが快適と感じる子が多いと感じます。
売られている商品には、「dB」表記されていると思いますが、25~30dBくらいのもので十分だと思います。
まとめ
そもそもイヤーマフを自閉症を持つ我が子が付けてくれるのかと心配していました。
しかし付けた途端、耳障りと感じていた音が落ち着いたと感じたのかすんなり装着してくれる様になりました。
今まで相当我慢していたのだと思います。
それでも最初は、被せられる違和感ですぐに外していましたが、騒音がする場所で装着してあげると、音量が軽減される事を経験したせいか、自分から付けて~!!と訴える様になりました。

聴覚過敏の子には、とても安心できるアイテムの一つなのだと感じました。
よく耳塞ぎをする子供には、一度試してあげる事も考えてみてはいかがでしょうか。