自閉症の人が感じるイライラする原因~日常生活編~

様々な行事

特別支援学校などで研究発表がある学校は、自閉症の人は敏感にストレスを感じます。

まず先生たちの微妙な緊張感も伝わり、人がたくさん見に来る環境の中でのストレスもあります。

お泊り

学校でのお泊り会なども、自閉症の人にとってはなかなか理解がしづらい行事です。

普段は家に帰る時間になっても家には帰れず、どこかに泊まらなければならないという状況は普段と違うイレギュラーな状況で、「いつ帰れるのか」「いつ終わりがくるのか」という見通しが全く持てなくなってしまうからです。

学校生活は、私たちが思っている以上に、ストレスがかかってしまっている場面が多いのです。

情報処理が苦手な自閉症の人は、自分の心で受け止められないくらいのたくさんのことが重なってしまうと、ストレスとなってしまうのです。

それは必ずどこかで発散しなければなりません。それができない場合、行き場所のない我慢した気持ちが、パニックという形で出てしまうのです。

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春の時期はストレスを感じやすい

個人差はありますが、自閉症の人は春が苦手とされています。

学校へ通っている間は、春には進級やクラス替えがあり、日中過ごす教室も進級すれば移動します。

さらに先生の人事異動により、慣れ親しんだ先生が急に居なくなる場合や、見知らぬ先生と過ごすようになる場合があります。

健常の人でも少し戸惑ってしまうような状況なのですが、自閉症の人にとってそのように大きな変化が何個か重なることは、かなりのストレスになってしまうのです。

進級や環境の変化も、成長や経験によりなんとなく予測が出来るようになってくることもあるのですが、春独特の流れは昔から「木の芽時」と言われるように、イライラの頻度も高くなるように感じます。

温度変化にストレスを感じる

自閉症の人たちが暮らす施設などでは、エアコンでの温度管理が常に保たれるように配慮されているところが多いです。

彼らは微妙な温度や湿度の変化も繊細に感じます。

自閉症の人は、体内の温度を外に逃しにくいなど体温調節が苦手な子も多いので、急激に暑くなる夏場はとくに熱が体内にこもってしまい、イライラ度もマックスまで達してしまいます。

全体的に、自閉症の人は冬より夏が苦手な人が多いです。

また、季節の変わり目や急激な温度変化によりてんかん発作を発症する可能性もありますので、気温の変化・体温の変化には注意が必要です。

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まとめ

私たちは、その場その場の状況を把握して、色々な事を想像しながら対処する事が用意ですが、自閉症児にとってはとても困難な事なのです。

とても細かい事ですが、自閉症児のストレスにならないような配慮も周りの協力がとても重要になってきます。

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