自閉症を持って産まれたぴのちゃんの母になる覚悟

前回も「自閉症児の母になる事について」お話をしました。
自閉症児の母になる事は困難の連続を乗り越える精神力が必要です。
そこで、ぴのちゃんのママである私が実際にした事や、先輩ママに聞いた事を今日は書きたいと思います。
自分と向きあってみる
誰でも障害のある子どもを望んで産む人はいません。
子どもに障害があると分かった時、悲しくない人も居ません。
自分だけがなぜ?と思うことが多い人は、まず自分の気持ちに向き合うことから始まります。
一番大切なのは、自分が悲しい気持ち、泣きたい気持ちを認めてあげることです。
周りからどれだけ「子育て大変ね」「子育て頑張っているね」と言われたところで、自分の心は満たされません。
それは自分の心に自分でいつの間にか空いてしまった大きな穴だからです。
その心の穴は、自分でしか埋めることが出来ないのです。
私は、幸いにぴのちゃんが自閉症の疑いが濃厚になった時、たくさんの人が寄ってきてくれました。
本当に不思議な事で、自閉症の知識が深い方、実際に成人にまで育てあげた先輩ママ、良い大学を紹介して貰ったりと、良い出会いがずっと続いています。
それは私も前を向いているからだとも思います。
疑いが濃厚と言われた時は、ショックで周りの子供と見比べては、健常児のママに対して羨ましい気持ちや、そんな自分に対して情けない気持ちで、ただ負のスパイラルに自分で飛び込んでいただけでした。
そこから抜け出した今は毎日が楽しいです。ぴのちゃんは自閉症を持っていますが、意思疎通は出来ています。
ぴのちゃんも毎日必死に生きています。私はそれを応援する義務があります。
ぴのちゃんの母親や父親は私たちだけです。私たちがやらなきゃ誰がやる!という熱い気持ちの毎日です。
私は毎日、「自閉症の母親はとても大変」「本当にきついことばっかり」「でも今日も良く頑張ったな」と自分をたくさん褒めます。
そして二人の姉妹を褒めます。
自分の子どもを育てられるのは、自分だけです。
それは母親も父親も変わりはありません。
障害児の母親の鬱傾向について
障害児の母親は毎日頑張りすぎて、つい周りが見えなくなり、気づかない内に鬱に陥る事が多いそうです。
私もその一人になりえる可能性も大です!
しかし、人間は一旦底までいくと、あとは這い上がるしかないのです!
そんな時に大切な事が自分と向き合う事だと思います。
自閉症児を育てるのは殆ど母親になる事があります。
旦那さんは仕事で帰りが遅い家庭も少なくないでしょう。そうすると、すべて自分で頑張ろうとしてしまいます。
しかし、自閉症の子育ては、母親が一人でするには限界があります。
理想は父親と母親が協力して育てていくことですが、難しい場合は祖父母でも構いません。絶対に1人ですべてを背負うことはNGです。一人で背負い続けても、母親も子どもも誰も幸せにはなりません。
健常の子どもを育てていても、育児ノイローゼになる母親は多いのです。育児は人間相手なのでいろいろなことが起こります。障害児の母親が鬱になることは珍しいことではありません。
完璧主義な人は、子育て中に鬱になる可能性も高いです。
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自殺を図った事のある先輩ママさんより自閉症を育てるママさんへ
自殺をしてみて思いますが、自殺をしても誰にとっても何もいいことは起きません。
自ら命を絶つ行為は、きれいごとではなく本当にしてはいけないことなのです。
どのような状況でも、自分で産んだ子どもには責任があるのです。
すべての自閉症の母親が、一刻も早くそのことに気付けて自分と向き合うことが出来るように、自分と子どもの命に責任が持てるように、と願います。