発達障害・自閉症の子どもの睡眠事情。ぴのちゃんの睡眠について

自閉症の人は、精神が不安定であることから睡眠障害であることも多いです。
自閉症児の70~80パーセントに睡眠障害がでていると言われています。
睡眠障害とは、昼夜逆転型タイプと、なかなか眠りにつけずに睡眠時間が7時間を極端に下回ってしまう場合と、睡眠時間が多すぎるタイプがあります。不眠も過眠も睡眠障害です。
睡眠障害の人は眠りが浅い?
睡眠障害の人は、眠りが浅い時間が多いと言われます。小さな物音でも目が覚めてしまったりするのですが、これは極度の緊張状態のまま日中過ごし、そのまま睡眠時も体の緊張からぱっと目覚めていくのでしょう。
眠りが浅い状態が何日も続くと、肉体に疲労がたまっていきます。
眠りが浅い日が続くと、それに慣れてしまうのですが、やはり体はだるいままなのでとても負担がかかります。
昼夜逆転型
自閉症の子どもは、睡眠のリズムが乱れがちな人が多いです。
特に幼少期は、まったく眠らず徹夜が出来てしまったりする子もいます。
1日の合間にうたた寝などはするのですが、夜中じゅうハイテンションで暴れたりすることもあるため、そのようなリズムが何日か続くと習慣化する恐れがあります。
この昼夜逆転状態は、多くの自閉症の人に見られます。
昼夜逆転では体力的にもきついはずなので、そのせいで1日のうちほぼ機嫌が悪い状態である場合が多いです。
また本人の体と心にとても負担がかかっていますし、サポートする側もとても疲労がたまっていきます。
なるべく早く睡眠のリズムを一定に、昼間は起きていて夜は眠るというリズムに戻してあげる必要があります。
とにかく昼間は公園で力いっぱい遊ばせ運動させておいて、夜は早めに少し暑めのお風呂に入り、いい具合に疲れたところで早めに眠りの体制につく、というのを何日か本気で取り組むと、睡眠のリズムは早ければ4,5日で戻ります。
子どもが睡眠障害で昼夜逆転してしまう場合、親の体力も限界に近付いてしまうので、もし誰か頼れる人がいる場合は預けて、母親の睡眠時間を確保した方がいいでしょう。
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投薬の場合
医師に相談すると、昼夜逆転の場合は睡眠誘導剤を処方されることが多いです。
睡眠誘導剤は、自然な眠りを誘う効果がありますので、投薬を始めるとあっという間に睡眠障害が改善される場合もあります。
親子で、あまりに眠れない日々が続く場合は、医師に相談してみると良いでしょう。
ぴのちゃんの場合
ぴのちゃんは、1歳くらいには睡眠の習慣はついていたので、そこまで困った事はありません。
朝は早く起きて、午前中しっかり遊んで、昼寝も部屋を暗くしてオルゴールをかけると寝る習慣を付けました。
夜も21時過ぎには自然と眠くなるのか、寝室に行くまでにリビングで寝てしまう事もあります。
お姉ちゃんと違うのは、こちらがしっかり環境を作らないと寝ない事でした。
最初はこれがぴのちゃんの性格なのかと思っていたのですが、障害が関係していたようです。
早いうちに習慣付けをしていて良かったと思います。
2歳4か月当時は問題なく、夜中に起きる事もなく、規則正しい生活を送っていました。
それがいいのか、療育も順調に進んでいます。
やはり睡眠はとても重要なのだと思います。
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まとめ
自閉症の子どもにも、ケアする大人にも、心身を休めて心の安定を図っていくためには「睡眠」はとても大切です。
ケアする側が常に万全の体調で望めるように、自閉症児の昼夜逆転については早急に策を練ってみてください。